競技の紹介

競技用フライングディスク

障害者フライングディスク競技は、障がい者の国体と言われている、「全国障害者スポーツ大会」の正式競技です。競技種目には「アキュラシー」と「ディスタンス」の2種目があります。

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【競技種目】

ディスタンス

フライングディスクを、どれだけ遠くへ飛ばせるかを競う競技です。1人が3回投げて、最も遠くへ飛んだものを、計測します。

(競技区分)

障害による競技区分はなく、男女別、立位、座位の競技区分と年齢区分があり、一組8名までで競技をし、順位を決定します。たとえば、年齢区分別に男子立位、女子座位といった区分になります。

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アキュラシー

直径91.5㎝の丸いゴールに、10枚のフライングディスクを投げて、何枚通過するのか、正確性を競う競技です。

(競技区分

ゴールまでの距離が5m(ディスリート5)もしくは、7m(ディスリート7)の2競技があります。競技には障害区分や、男女別はなく年齢区分による1組8名までで競技が行われています。

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競技の発生と歴史

①フライングディスクの誕生

ブリキのパイ皿と80年代のフリスビー

諸説ありますが、1940年代後半にアメリカ東部のエール大学の学生が投げて遊んでいた、パイ皿が始まりと言われています。1960年代には、プラスチック製の「フリスビー」として、普及が進みました。日本には、1970年代の初めころ、「フリスビー」が輸入、紹介され普及が始まりました。現在では、大学生中心にフライングディスクの団体競技「アルティメット」や「ディスクゴルフ」が主な競技として定着しつつあります。

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②障がい者フライングディスク競技の歩み

障がい者フライングディスクは、知的障がい者にふさわしいスポーツとして、スタートしました。

スペシャルオリンピックスの大会記念ディスク

1968年 アメリカのシカゴで知的発達障害のある人のために、スポーツトレーニングの機会とその効果を発表する機会を提供しするため、第1回スペシャルオリンピックス国際大会が開催され、すでにアメリカで親しまれていたフライングディスク競技が正式競技として採用されました。この後、アメリカの「J財団(ジョセフ・P・ケネディ・ジュニア財団)」による、スペシャルオリンピックスの組織化と支援が発表され、この後今日まで継続されています。ただし、現在ではフライングディスク競技は正式種目には採用されていません。

1981年  神奈川県藤沢市で第1回日本スペシャルオリンピックス全国大会が開催され、フライングディスク競技もまた、正式競技となりました。途中、一時中断することがありましたが、現在でも、4年に一度の知的障がい者のためのスポーツ大会として開催されており、日本大会ではフライングディスク競技も正式種目として採用されています。

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ゆうあいピックの競技ディスク

1992年  第1回全国知的障害者スポーツ大会「ゆうあいピック」が開催されました。主催は、厚生省、全日本手をつなぐ育成会などで、ここでもフライングディスク競技は、正式種目として採用されています。

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20回大会のパンフレットと2000年の大会時の記念ディスク

1997年 第1回全日本障がい者フライングディスク競技大会が、東京・駒沢陸上競技場で開催され現在に至っています。また1998年には、「日本障がい者フライングディスク連盟」が正式に誕生しました。

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岡山県大会の開会式の模様と、各大会のプログラム

2001年 第1回全国障害者スポーツ大会が開催され現在まで継続されています。この大会から初めて身体障がい、知的障がい合同となり、またここでもフライングディスク競技正式種目に採用され、障害区分をしない特異な競技種目として注目されています。